「税理士は若い方がフットワークが軽くて良い」「いやいや、やっぱり経験豊富なベテランが安心だ」。
経営者仲間と話していると、必ずこの話題になります。
正直に言うと、14年で7回も税理士を変更してきた私にとって、この議論はあまり意味がありません。
なぜなら、年齢だけで税理士を選んだ結果、私はとんでもない失敗をしでかしたからです。
特に、私が選んだ若手税理士の致命的なミスで、社長に1,500万円もの役員貸付金が発生してしまった経験は、今でも忘れられません。
この記事では、私の血と汗と涙の結晶ともいえる7回の税理士変更経験から学んだ、若い税理士とベテラン税理士のリアルなメリット・デメリット、そして年齢よりもっと大切な「本質的な見極め方」を包み隠さずお話しします。
【この記事の結論】税理士選びは年齢より「相性」と「5つの本質」が重要
| 比較項目 | 若い税理士の傾向 | ベテラン税理士の傾向 |
|---|---|---|
| メリット | IT対応力が高く、フットワークが軽い。顧問料が比較的リーズナブル。 | 経験と人脈が豊富で、特に「税務調査」での交渉力に安心感がある。 |
| デメリット | 経験不足による判断ミスが最大のリスク(筆者はこれで1,500万円の損害)。 | ITに疎い場合があり、コミュニケーションが遅い傾向。顧問料は高め。 |
| 結論 | 年齢で判断せず、以下の「5つの本質的なポイント」で選ぶべきです。 | |
| 見るべき本質 | ①レスポンス速度、②業界理解度、③節税提案の質、④経営パートナーとしての視点、⑤料金体系の明確さ |

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【私の失敗談】年齢だけで税理士を選んで大失敗した2つの事例
税理士選びにおいて「年齢」は一つの判断材料になりますが、それだけで決めると痛い目を見ます。
これは、私が身をもって体験したことです。
ここでは、私のキャリアにおける特に大きな失敗を2つ、正直にお話しします。
失敗例1:「安くて親しみやすい」で選んだ若手税理士の悪夢
会社が法人化して間もない頃、私は30代の若手税理士と契約しました。
同世代で話しやすく、レスポンスも早い。
何より顧問料がリーズナブルだったのが魅力でした。
「これで一安心だ」と思っていたのですが、これが悪夢の始まりでした。
彼の最大の欠点は、圧倒的な経験不足でした。
日々の経理処理でミスが頻発し、そのたびにこちらで修正する手間が発生。
そしてついに、取り返しのつかないミスが起こります。
社長が会社の通帳から支払った経費を、彼は「社長個人の支出」として処理し続けたのです。
結果、社長が会社から1,500万円も借りているという「役員貸付金」が会計上発生してしまいました。
もちろん、社長は1円も借りていません。
しかし、税務上は会社から社長への貸付とみなされ、銀行からの評価は下がり、社長は今でも会社に毎月30万円以上を「返済」し続けています。
自分が選んだ税理士の知識不足が、会社と社長に計り知れない損害を与えてしまったのです。
この時ほど、自分の判断を呪ったことはありません。
この経験から学んだのは、「若さや親しみやすさだけでは不十分」「税理士の知識不足は会社に致命的なダメージを与える」という、あまりにも重い教訓でした。
失敗例2:「とりあえず安心」で選んだベテラン税理士の落とし穴
若手税理士で大失敗した反動からか、その前に契約していたのは「とりあえず安ければいい」という基準で知人に紹介してもらった60代のベテラン税理士でした。
「ベテランだから経験豊富で安心だろう」と高を括っていたのですが、これも大きな間違いでした。
確かに税務申告はそつなくこなしてくれましたが、それだけ。
こちらから連絡しない限り、確定申告の時期まで音沙汰なし。
経営に関するアドバイスは皆無で、質問へのレスポンスも非常に遅い。
まるで、年に一度だけ仕事をする「申告代行業者」のようでした。
創業期で右も左もわからなかった私たちにとって、彼から経営に役立つ知見を得ることはできませんでした。
この経験で学んだのは、「安さだけで選ぶと失敗する」「ベテランだからといって、経営のパートナーになってくれるとは限らない」という事実です。
若い税理士のメリット・デメリット【7回の変更で感じた本音】
私の失敗談からもわかるように、若い税理士にはメリットとデメリットが明確に存在します。
ここでは、私の経験を踏まえて、その両面を本音で解説します。
メリット1:ITツールへの対応力とフットワークの軽さ
若い税理士の最大のメリットは、ITリテラシーの高さとスピード感です。
IT企業である弊社にとって、クラウド会計ソフトの導入は必須でしたが、若い税理士は導入から運用までスムーズに対応してくれました。
チャットツールでのやり取りも迅速で、日々の細かな疑問にもすぐに答えてくれるフットワークの軽さは、ベテラン税理士にはない大きな魅力です。
経営判断のスピードが求められる現代において、この対応力は非常に価値があります。
メリット2:料金が比較的リーズナブルな傾向
一般的に、若手税理士はベテランに比べて顧問料が安い傾向にあります。
これは、独立したばかりで顧客獲得に積極的であることなどが理由です。
創業期でキャッシュに余裕がない企業にとっては、大きなメリットに感じるでしょう。
しかし、私の失敗談からもわかる通り、「安さ」には理由があります。
料金だけで判断するのではなく、その料金でどこまでのサービスを提供してくれるのかを、しっかりと見極める必要があります。
デメリット1:経験不足による判断ミス(私の最大の失敗)
これが若手税理士の最大のリスクです。
私の会社で起きた1,500万円の役員貸付金問題は、まさにこの経験不足が招いた悲劇でした。
税務の世界は複雑で、知識だけではカバーできない「実務経験」がものを言う場面が多々あります。
特に、イレギュラーな事態や複雑な取引が発生した際に、経験不足が判断ミスにつながるリスクは常に念頭に置くべきです。
デメリット2:税務調査での交渉力に不安が残る
税務調査は、経営者にとって最も緊張するイベントの一つです。
この時、税務署と対等に交渉し、会社の主張を論理的に伝えてくれる税理士の存在は非常に心強いものです。
ベテラン税理士は豊富な税務調査の立ち会い経験を持っていますが、若手はその経験が少ないため、交渉力に不安が残る場合があります。
「攻めすぎた節税」を提案してくる若手もいましたが、税務署に指摘された際に守り切れるだけの経験と理論武装がなければ、かえってリスクを高めることになります。
ベテラン税理士のメリット・デメリット【これも実体験です】
次に、ベテラン税理士についてです。
「経験豊富」という言葉には安心感がありますが、その裏には見過ごせないデメリットも潜んでいます。
メリット1:豊富な経験と人脈、特に税務調査での安心感
ベテラン税理士の最大の強みは、やはりその豊富な経験です。
長年のキャリアで培われた知識と実績は、複雑な税務判断が求められる場面で大きな力を発揮します。
特に税務調査においては、調査官の指摘の意図を汲み取り、過去の事例に基づいて的確な反論ができるため、非常に頼りになります。
また、弁護士や司法書士など、他の専門家との広い人脈を持っていることも多く、税務以外の問題が発生した際にもスムーズに連携してくれる可能性があります。
メリット2:幅広い業種への対応力と経営への深い洞察
多くの企業を見てきた経験から、特定の業界だけでなく、幅広い業種に対応できるのがベテランの強みです。
自社の数字を見るだけでなく、業界全体の動向や他社の成功事例などを踏まえた、大局的な経営アドバイスが期待できます。
資金繰りや融資に関しても、金融機関との付き合いが長いため、銀行がどのような点を評価するのかを熟知しており、実践的なアドバイスをもらえることもあります。
デメリット1:ITへの抵抗感と旧態依然のコミュニケーション
私が経験したように、ベテラン税理士の中にはITツールに疎い方が少なくありません。
いまだに連絡手段が電話やFAX中心だったり、クラウド会計ソフトに対応していなかったりするケースもあります。
メールの返信が数日後ということも珍しくなく、スピーディーな経営判断が求められる現代のビジネス環境では、このコミュニケーションの遅さが致命的になることもあります。
デメリット2:顧問料が高めで、柔軟性に欠ける場合も
豊富な経験は、顧問料にも反映されます。
一般的にベテラン税理士の顧問料は、若手に比べて高めに設定されています。
また、大手税理士法人に依頼した際には、料金は高いものの、担当者がコロコロと変わり、十分なサポートを受けられないという経験もしました。
「先生」としてのプライドが高い方もおり、新しい節税手法やビジネスモデルに対して考え方が古く、柔軟な対応をしてもらえないケースもありました。
【結論】税理士選びは年齢じゃない!本当に見るべき5つの重要ポイント
7回の税理士変更という高い授業料を払って、私がたどり着いた結論。
それは、「税理士選びは、年齢という軸だけで判断してはいけない」ということです。
若くても経験豊富な税理士もいれば、ベテランでも新しい知識を全くアップデートしない税理士もいます。
大切なのは、年齢という先入観を捨て、以下の5つのポイントで「自社にとって最高のパートナーか」を見極めることです。
ポイント1:レスポンスの速さとコミュニケーションの質
これは最も重要なポイントかもしれません。
質問への回答が早いか、専門用語を多用せず、こちらのレベルに合わせて分かりやすく説明してくれるか。
経営者は常に孤独で、悩みを抱えています。その悩みを親身に聞き、ストレスなく相談できる相手でなければ、パートナーにはなりえません。
ポイント2:自社の業界への理解度と実績
あなたの会社のビジネスモデルを、どれだけ深く理解しようとしてくれるかを見てください。
IT業界に強い税理士と契約した際、専門用語が通じるだけで、これほど話がスムーズに進むのかと感動したことがあります。
過去に同業種の顧問経験があるか、業界特有の会計処理や税務リスクについて知見があるかを確認しましょう。
ポイント3:節税提案の「質」と「リスク管理」のバランス感覚
「節税なら任せてください」と言う税理士は多いですが、その提案が「安全かつ効果的」なものかを見極める必要があります。
目先の税金を減らすためだけに、脱税と紙一重の危険な提案をしてくる税理士は論外です。
一方で、リスクを恐れるあまり、何も提案してくれない税理士も問題です。
面談の際に、「どのような節税提案をしてもらえますか?」と具体的に質問し、その答えが論理的で、リスクについてもきちんと説明してくれるかを確認しましょう。
ポイント4:「経営のパートナー」としての視点を持っているか
税理士は単なる「税金計算の代行屋」ではありません。
会社の数字を最も深く理解し、経営者の隣で未来を一緒に考えてくれる「パートナー」です。
試算表や決算書をただ渡すだけでなく、その数字の裏にある経営課題を指摘し、改善策まで提案してくれるか。
「どうすればもっとキャッシュを残せるか」「どの事業に投資すべきか」といった未来志向の話ができる税理士こそ、本当に価値のあるパートナーです。
ポイント5:料金体系の明確さとサービス範囲
「顧問料月額〇万円」という提示だけでなく、その料金にどこまでのサービスが含まれているのかを、契約前に必ず確認してください。
- 記帳代行は含まれるのか?
- 面談は月1回か、3ヶ月に1回か?
- 年末調整や償却資産税の申告は別途料金か?
- 税務調査の立会料はいくらか?
後々のトラブルを避けるためにも、サービス内容と料金体系が明確に示されているかは、誠実な税理士事務所を見極める重要な指標です。
よくある質問(FAQ)
Q: 若い税理士とベテラン税理士、結局どちらがおすすめですか?
A: 一概には言えません。この記事で解説した通り、年齢にはそれぞれメリット・デメリットがあります。重要なのは、年齢という先入観を捨て、自社のステージや求めるものに合わせて「本当に見るべき5つのポイント」で判断することです。
私の経験上、ITを駆使してスピーディに成長したいなら若手、複雑な問題を抱えていて経験を重視するならベテラン、という傾向はありますが、最終的には個人との相性です。
Q: 税理士の平均年齢はどのくらいですか?
A: 税理士業界は高齢化が進んでおり、平均年齢は60歳前後と言われています。日本税理士会連合会の調査によると、60代以上が全体の半数以上を占めることも珍しくなく、30代以下の若手は全体の約10%程度とされています。そのため、一般的に40代でも「若手」と見なされることが多い業界です。
Q: 税理士を変更するのに最適なタイミングはありますか?
A: 決算申告が終わった直後が最もスムーズです。決算業務の途中で変更すると、新旧の税理士間での引き継ぎが複雑になり、ミスが発生するリスクが高まります。また、税務調査の最中に変更するのも避けるべきで、調査が完了してからが良いでしょう。
Q: 良い税理士をどうやって探せばいいですか?
A: 経営者仲間からの紹介が一番確実性が高いですが、必ず複数の候補と面談してください。私も知人の紹介で現在の理想の税理士に出会えました。また、私たち「税理士ベスト」のような税理士紹介サービスを利用するのも一つの手です。多くの税理士と提携しているため、自社に合った税理士を見つけやすいというメリットがあります。
Q: 面談の際に、これだけは絶対に確認すべき質問は何ですか?
A: 「最近、顧問先でうまくいった節税提案の具体例を教えてください」と聞いてみてください。この質問で、その税理士の提案の質、リスク感覚、そして最新の税制への知識レベルがある程度わかります。抽象的な答えしか返ってこない場合は注意が必要です。
まとめ
「若い税理士か、ベテラン税理士か」。
この二者択一で悩む気持ちは痛いほど分かります。
しかし、私が7回の税理士変更という高い授業料を払って学んだのは、税理士選びの本質は年齢ではない、ということでした。
大切なのは、あなたの会社の事業を理解し、同じ未来を目指してくれる「パートナー」を見つけられるかどうかです。
私の1,500万円の失敗談が、あなたの会社を正しい道へ導く一助となれば、これほど嬉しいことはありません。
税理士選びは、経営の成否を分ける重要な意思決定です。
ぜひ、この記事で紹介した5つのポイントを胸に、最高のパートナーを見つけてください。
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✓ 私が7回も税理士を変更した理由、それは…
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税理士選びで失敗すると、年間数百万円のキャッシュを失います。
私自身、2人目の税理士の経理処理ミスで社長に役員貸付金1,500万円が発生し、
社長は今も毎月30万円以上を返済し続けています。私が選んだ税理士のミスで、社長に大きな負担をかけてしまいました。
でも、7社目の税理士に出会ってから、年間350万円のキャッシュが残るようになりました。
「税理士を変えたいけど、どうやって探せばいいかわからない…」
だからこそ、私は自らの失敗経験を活かして「税理士ベスト」を創りました。
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